主任教授
主任教授

山形大学放射線腫瘍学講座 教授 根本 建二

山形大学医学部放射線医学講座放射線腫瘍学分野
教授 根本 建二

放射線治療は手術、化学療法と並んで癌治療の三本柱といわれます。その最大の特徴は、臓器を残したまま、完治を目指せると言うことで、手術や抗がん剤より優れている点です。また、体に負担が少なく、高齢のがん患者さんが急増している中、その放射線治療の需要も急速に高まってきています。

しかし、放射線治療の専門医の数は大変少ないのが現状で、そのために、治療を受けるべき患者さんが治療を受けていないことが指摘されています。欧米ではがん患者さんの60%程度が放射線治療を受けているのに対し、日本ではその比率が25-30%程度とされています。

そんななか、山形大学医学部放射線医学講座放射線腫瘍学分野は放射線治療に特化した講座として、全国でも15番目に設立された新しい講座です。充実した研修プログラムを用意し、実りある放射線腫瘍医としてのキャリアを重ねられるような魅力的なキャリアパスを若い先生方に提供していくことが人材の育成の第一歩と考えます。がん医療や放射線治療、次に述べる重粒子線治療に興味のある医学生、医師の方からの進路のご相談をお待ちしています。

また、現在世界最高の放射線治療法は炭素の原子核をシンクロトロンで加速してがんを治療する重粒子線治療ですが、山形大学では、全学をあげて、世界最高性能の重粒子線治療装置の導入を進めております。現在世界でも9カ所、日本でも4カ所しか稼働しておらず、山形大学の次世代型重粒子線治療装置が完成の曉には、山形地域が日本や世界のがん医療の一大拠点となることが期待されております。その装置をフルに活用するのは専門のスタッフです。私どもの教室では現在、放射線医学総合研究所、神奈川県立がんセンターなど、重粒子線治療の先進施設と共同で人材育成に努めており、完成の曉には施設の中核メンバーとして活躍する予定です。

放射線治療はチーム医療です。放射線腫瘍医、診療放射線技師、医学物理士、看護師がチームで医療を行います。これら、専門のコメディカルメディカルスタッフの養成も私どもの責務で、地域で教育・指導ができる人材の養成にも努めております。